声とジェスチャーで操作できるスマートウォッチ KREYOS を使ってみたのでレビュー

去年の8月に Indiegogo で見つけた怪しいスマートウォッチ「KREYOS」がちょうど1年経って届いたので使ってみた。
来年には Apple から AppleWatch がリリースされるなど、いよいよウェアラブルな世界が一般的に広がりそうな気配があるなか、1年前にオーダーした KREYOS がどれだけ使えるのかを簡単に検証してみます。

 KREYOS の主な機能

KREYOS のページにある動画で基本的な機能の説明がされています。

以下、簡単な説明

  • 万歩計などのライフログ
    歩いた歩数、距離、消費カロリーなどの情報を記録。
     
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  • 運動の記録
    ランニング、サイクリング時のスピード、距離、高度の記録。
     
    結局この機能は ANT+/GPS を接続しないと使えないみたいでした…。
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  • 電話
    接続しているスマートフォンにかかってきた電話を取って通話。
    ちゃんと KREYOS のスピーカーから音声が聞こえます!が、音が割れて酷い音質です…。
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  • SNS やメールが届いたら通知&確認
    バイブレーターで通知、画面で確認。

    ただし、日本語はドットが並びます。
    Music 機能では日本語が表示されるのだけど…。
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  • 音楽
    iPhone の ミュージックアプリを PLAY/PAUSE, NEXT/FORWARD でコントロールできます。
    けど、どうしても PLAY だけ動かない…。
    曲名はちゃんと日本語対応です。
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  • 時計
    アナログ、デジタル合わせて何種類も用意されています。
    更に SDK を使って好みのものを作成できるとホームページには書いてありますが、開発者登録がまだできません…。
     
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  • カレンダー
    iPhone のカレンダーアプリと連携してはいません。
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  • アラーム
    iPhone からアラームを設定できます。
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  • 音声(Siri)
    KREYOS のマイクとスピーカーを使って、Siri に話しかけることができます。
    Siri からの声は電話と同じで割れ割れです。
    が、ちゃんと Siri には私の話が通じているようです。

基本的なスマートウォッチの機能を網羅しつつ、万歩計などのライフログな機能も充実しています。
また、ANT で周辺機器と接続して心拍数などを記録することも可能です。

 見た目など

実物が届いてまず感じたことは「分厚い!」ということでした。
本体のサイズはボタンの部分も含めると 38x46x13(mm) です。これは腕時計バンドに装着した場合、Android がまるまる入っている i’m Watch とほぼ同じサイズになります。

実際の使用時はこの本体を、腕時計バンド、クリップ、首掛けの3種類のアクセサリを使って装着します。
私はオーダー時に腕時計バンドを選択したのですが、途中でおまけにクリップも付いてきました。

この腕時計バンドは柔らかいプラスチック製?で、パチンと本体をはめ込むことができます。はめるのは簡単ですが、外すのは結構固いので使用中に落とすことはないと思います。
クリップの方は本体の周りをグルっと囲うので、本体が外れて落ちる心配はありませんが、クリップ自体が挟むというより引っ掛けるだけなので、かなり分厚いものを挟まない限り落とさない様に気をつける必要がありそうです。(実際に一度落としてます…)

また本体横に大きな位置を占めているボタンですが、大きくて固く、端を押しても反応しないので非常に押し辛いです。
腕時計バンドに入っている時は良いのですが、クリップの場合は本体の上下を手で持ってからボタンを押す必要があり片手で操作できません。
本体上部にはマイク付きのスピーカーがあります。最初 D-Sub かと思った不思議な見た目のものです。
ただし、スピーカーの音は割れ割れで、マイクもあまり性能は良くないみたいです。

また、本体裏側には充電のための端子が出ています。専用の充電アクセサリに接続して充電します。


以上が大まかな KREYOS の外観ですが、色と素材のせいかどうしても安物というか中国製パチもん臭が感じられます。
更に時計バンドを使って腕に装着してみると分厚さが際立ち、Pebble に比べるとかなり格好悪いです…。

 KREYOS の設定

KREYOS は iPhone, Android, Windows Phone と接続ができるらしいのですが、今回は iPhone 5 に接続して使ってみました。
最初に iPhone に「KREYOS」アプリをインストールして、それから Bluetooth で KREYOS と接続します。
Bluetooth と Bluetooth LE の2種類で接続しなければいけなく、更に説明では先に Bluetooth、後で Bluetooth LE で接続しろと書いてあるのですが、iPhone の設定画面では表示される名前が短くどちらが Bluetooth でどちらが Bluetooth LE なのかわかりません…。(図では1つしか出ていませんが「Meteor…」が2つ出てきます。)

とりあえずやってみたら正しい順番で接続できて、その後でファームウェアのアップデート等が行なわれました。
更に使用するアプリを選択したりするみたいなのですが、アプリの選択する方法がわからず、とりあえず現状は標準のものが全て入っているみたいです。

 実際に使ってみて

私は普段 NikeFuel を腕に、ズボンのポケットに Fitbit One を装着しています。
そこに KREYOS 腕時計をして出かけました。残念ながら心拍数モニタなどの ANT 対応の機器を持っていないので、今回は単純に万歩計&カロリーメーターとしての使用です。
歩いている途中等で状況を確認したい場合は Activity メニューで確認ができます。

歩数、カロリー、距離、時間、目標に対するパーセンテージが表示されます。
Nike Fuel や Fitbit One では SNS などの Notification が iPhone からされませんが、KREYOS では何かお知らせがある度にブルブルっと震えて画面に表示してくれます。Fitbit One が「今日の目標を達成!」というメッセージを iPhone に表示した際に、KREYOS が震えて画面にそのメッセージを表示してくれたのを見た時にはちょっとおかしかったです。(日本語はドット状態ですけど…)
こうして記録された情報は iPhone に保存されているので、アプリでそれまでの記録を並べて確認することができます。

ただ1行おきに「Fantastic!」だの「Awsome!」だの訳の分からない数字が並んでいます…。これ、なんだろう?
あと、バッテリーの持ちが非常に悪いです。
ホームページでは 1週間とか書いてありましたが、私が使ってみた感じでは 24時間弱です。
満充電で昼に出かけて、夜に帰ってきたら画面に充電しろ!と表示されてしまいました。

1日に一回は充電が必要です…。

 最後に

簡単に数日間使ってみただけでのレビューですが、正直、今の時点で KREYOS を購入するのは万歩計や ANT に対応しているスマートウォッチが欲しいという理由以外はあんまりないんじゃないかと思います。
私みたいに既に Fitbit One 等の万歩計なガジェットを持っていれば、もうちょっとおしゃれでアプリや時計の種類も豊富な Pebble を腕にした方が良いかも。
また、ホームページにあった「ジェスチャーで操作できる」という部分が、どうすれば良いのか見つかりません…。
それほどちゃんと触ったわけではないので見逃しているんだとは思いますが。
というわけで、届いてから2週間ほど経った KREYOS ですが、Nike Fuel と Fitbit One でやりたいことはできているので全然使っていません。
去年の夏のオーダー時点では勢いでついポチってしまったけど、今オーダーするか?と言われたら答えは NO です…。
 

 

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