iPhone と BT Multi-Interphone で楽しくツーリング

最近バイク用の Bluetooth ヘッドセットが流行っているらしい。iPhone 等から音楽が聴けるのはもちろん、Bluetooth で接続されたヘッドセット同士で会話もできるので、ツーリング等で大活躍しているみたいだ。

という話をツーリング仲間から聞いて調べてみたら出てきたのが以下の 4機種。

というわけで、悩むことなく中国製で安さ爆発の Bluetooth Multi-Interphone をオーダーしたら、2日後には届いたので早速レビュー。

 BT Multi-Interphone の特徴

まずは簡単に特徴を紹介。

Bluetooth 関係
スペックは Bluetooth v2.1+EDR の Class 1 で、有効範囲が 500m となっていて(Class 1って出力的には 100m じゃ…)、良くある Bluetooth ヘッドフォンと比べて遜色ない。

プロファイルは HFP, FSP, A2DP, AVRCP に対応。これも良くある Bluetooth ヘッドフォンと同等だ。
というわけで、Bluetooth のスペック的には良くある Bluetooth ヘッドフォンと同じように使えるってことらしい。

電源部
電源は内蔵バッテリーで、フル充電時に通話時間は7時間。待ち受け時間は 240時間だ!

充電方法は付属の ACアダプタと USB ケーブルで行う。と言っても USB ケーブルは普通の USB mini プラグなので、自分で持っているケーブル(例えば PC と PSP を繋ぐ USB ケーブル)等でも大丈夫。更に AC アダプタも特別な物ではなくて、市販の USB 用 AC アダプタや PC の USB ポートでも充電できる。
あ、充電は約3時間で完了。

本体
本体は全天候型防水設計。何やら凄そうな感じだけど、本体全体がゴム(シリコン?)で覆われているので水の浸入の心配はほとんどない。

唯一心配なのはヘッドホン端子部分。充電用の USB mini コネクタ部分には蓋が付いているけど、ヘッドホン端子部分にはそれがない。使用時にはヘッドホンを繋いだ状態になり、更に端子部分が奥まった場所にある等、水が入り難い構造にはなっているがちょっと心配にはなる。

音質
音質については「DSP によるノイズリダクションでどんなスピードでもクリアな音声」とあるぞ!

 BT Multi-Interphone をセットアップする

注意:この製品には”とりあえず”の日本語マニュアルが添付されていましたが、これが機械翻訳も真っ青のとんでもない訳! 正直、英語のマニュアルをそのまま添付してくれた方が 100倍嬉しい!という出来。この日本語マニュアルから英文を推測して、それを元にセットアップを行っているので微妙に違っている部分もあるかもしれません…。その際には教えていただけると幸いです。

iPhone と接続
初回使用時にはまず BIM(Bluetooth Multi-Interphone 本体)を Bluetooth 携帯電話とマッチさせてくださいとあるので、今回は iPhone と接続してみた。

  1. BIM 本体の LED が赤と青に交互に点滅するまで電源/トランシーバボタンを押し続けて BIM を「マッチモード」にする。(結構長い時間がかかります。)
  2. iPhone の[設定]-[一般]-[Bluetooth] で Bluetooth を「オン」にする。
  3. iPhone の Bluetooth の画面に「Motor Phone」が「登録されていません」の状態で出てくる。
  4. 「Motor Photne」をタップして「PIN を入力」画面で PIN「0000」(ゼロが4桁)を入力して登録。

これで登録は終了。

以後 Bluetooth で Motor Phone を選択すれば BIM で音楽を聴くことができる。ボリュームのアップ、ダウンも[+][ー]ボタンで問題なし!

BIM 同士のマッチングを行う
次に本来の目的である BIM 同士での通話を試してみる。
まずは BIM 同士のマッチングを行う。

  1. 2台の BIM を本体の LED が赤と青に交互に点滅するまで電源/トランシーバボタンを押し続けて「マッチモード」にする。
  2. 「マッチモード」になったら電源/トランシーバボタンを一旦離す。
  3. 電源/トランシーバを1回押す。
  4. LED が青点滅に変わってマッチング終了。

マッチングが終了したら実際に会話してみる

  1. 2台の BIM を電源をオンにする。(電源/トランシーバボタンを押し続けて LED が青く点灯したら離す。これで LED が青点滅になり電源オン)
  2. 片方の BIM の電源/トランシーバボタンを押す。
  3. 会話をする!
  4. もう一度 BIM の電源/トランシーバボタンを押せば、接続が切れます。(再度押せばまた接続されます)
 ヘルメットへの取り付け

今回取り付けたヘルメットは Arai SZ Ram3。マニュアルを引っ張り出してきて内装の外し方を確認してからレッツトライ! 外す必用があるのは「イヤーカップ」と「システム内装」の2カ所。

BIM を取り付けるクリップをヘルメットへ装着
左のイヤーカップを外して取り付けられそうな場所を確認。イヤーカップのホックやあご紐なんかの干渉もあって、唯一この場所が良い感じだった。

ネジで締めて更にクリップのシールで接着なんだけど、ネジで仮締めしたら良い感じだったのでそのままぎゅっと締めて終了。シールでは貼付けてないので微妙にグラグラはするけど、ま、OK!

インカムとスピーカーの取り付け
インカムとスピーカーを取り付けるには内装も外す必用がある。

  1. まずは左右の「イヤーカップ」と「システム内装」を外す。
  2. スピーカーはマジックテープで着脱できるようになっているので、マジックテープを貼る位置決め。
  3. イヤーカップの耳の部分に貼付けたけど、写真よりももう少し下が良かったかも。(写真では既にスピーカーがくっ付いている。)
  4. 次にスピーカーとインカムを取り付ける。(と、言ってもマジックテープにくっ付けるだけ)
    この際に、ヘルメットのサイズが大き過ぎるのか、左右のスピーカーの間のコードがギリギリな感じに…。ただでさえ細いケーブルで断線が怖かったので、左右がまだ1本になっている部分を裂いて、余裕を持たせた。
  5. 内装の内側に綺麗にケーブルを入れて内装を装着。
  6. インカムが良い感じに出る角度で左のスピーカーを取り付けて左のイヤーカップを装着。
  7. 右のイヤーカップは特に何も気にせず装着。
  8. BIM へ接続するコードは左のイヤーカップと内装の隙間の辺から出るようにした。

これでヘルメットへの装着は終了。

ヘルメットの内装の外し方がわかれば、後は試行錯誤で綺麗に収まる場所を探して取り付けるだけ。本体はクリップで挟むだけだし、コードの取り回しを注意すれば簡単に取り付けられる。(写真の SHOEI のヘルメットは、クリップと内装のホックとがどうしても干渉してしまってあまり綺麗には取り付けられなかった…)

 実際に外で使ってみる

ちょっと時間がなくて郊外へツーリングへは行けていないのだけど、ちょこっと都内を走ってみた感じでのインプレッション。

屋内で動作確認
あっちの部屋とこっちの部屋で距離は 10m 程度。両者の間はドアと障子と廊下で相手を見ることはできない。この状態だと思いのほか結構ノイズが入るし声も遠くでちょっと聞き取り辛い感じ。PC がたくさんあるのでノイズはそのせいかな?とは思ったけど、なんだか嫌な感じ…。

玄関と駐車場の間で確認
間に建物が入って直接相手が見えはしないけど、距離は 20m 程度。屋内でノイズが入ったり声が遠かったりしたので心配していたのだけど、実際に屋外で使用してみると全然そんなことなかった! 不思議!

たぶん、屋内では喋っている声そのものが相手に聞こえてしまうので、囁き声になってしまいそれをマイクが上手に拾えなくてボリュームを上げることになりノイズが大きくなる。という悪循環だったのではないかと。また、風切り音を無くす為の DSP フィルタが囁き声を聞こえ難くしていたというのもあるかもしれない。

けど、外で普通に喋るともの凄いくっきりはっきり聞こえる! これ、本当にちょっとビックリする位だった。この時点でもう嬉しくてワクワク!

バイクで街中を走ってみる
バイクのエンジンをスタートしてもエンジンからのノイズはないみたい。(エンジン音で小さなノイズは消されている可能性もあるけど)

実際に走り始めると、間に車が5〜6台位入ってもノイズが酷くなったり会話が途切れることはなかった。(それ以上の距離は、今回は離れていないのでなんとも言えないけど…)

また、スピードも 60km/h 程度ではノイズが入ったり途切れたりはしていない。環七で流れに乗ってる程度なら全然問題なし。

ただ、見通しが良いというのが条件になるみたいで、交差点を曲がったあっちとこっちでは一気にノイズが入って途切れる。大きな交差点なら結構見通せるけど、ちょっと裏に入った道での交差点ではあっと言う間に繋がらなくなる。この辺りは Bluetooth だな〜という感じ。

 まとめ

というわけで、まだ遠くまでは行っていないけど街中で使ってみた感じでは十分満足。このお値段でこの機能はコストパフォーマンス良過ぎ! とにかくまずはツーリングでの会話を体験してみたいという人にはお勧めの一品。仲間が二の足を踏んでも、この値段なら自分がペアでゲットして仲間に貸してツーリングに行くということも気軽にできる。また、仲間が自分の分を欲しくなった時にもこの値段ならゲットしやすいだろう。

一つ現状で不安があるとしたらヘッドセット部のケーブルの細さ。ヘルメットに取り付けるというヘビーデューティーな使い方をする割には細くて、ケーブルのことを忘れてグイっとヘルメットを脱ぐ時に変な風に引っ張ったりしたら、サックリ断線しそう…。ま、ヘルメットへの装着時に内装の内側に綺麗に装着しろ!って言われればそれまでなのだけど…。

そんなわけで、バイクのツーリングは今がとっても良い季節! バイク用の Bluetooth ヘッドセットが気になっている人は、是非この機会にゲットして仲間と楽しくおしゃべりをしながらツーリングに行こう!

独りでの使用でも、Bluetooth ヘッドホンとして iPhone に繋いで使えるので、ナビに音楽に大活躍するぞ!

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